![]() |
|
![]() 行政書士 手塚進 について
もう、10年くらい前のことの話です。
ついに、死んでしまいました。 最後は話す力もなくて、何かを話してくれていても、分かってあげられないのが寂しかったですね。 結局、おじいちゃんの死に目には会えず、訃報を聞いたのは僕が中学校の部活で練習を終えたときでした。 僕はいつも授業中ふざけてばかりで、毎日のように先生から怒られてました(笑)ついに部室にまできて叱られるのかと思いきや、 『おじいさんが亡くなったそうです。ご両親から、すぐに帰るように連絡がありました。』 そう聞かされて、急いで帰る途中、田んぼ道で、一人でわんわん泣いたのを今でもはっきり覚えてます。 僕にはおじいちゃんは一人しかいませんでした。もう片方のおじいちゃんは、僕が生まれる前に亡くなっていましたから、会ったこともありません。 だから、もう、おじいちゃんと呼べる人がいなくなってしまって、悲しかったなぁ。 お酒が大好きだったおじいちゃん。体がボロボロになっても、死ぬ寸前まで、お酒が飲みたいと言っていたそうです。自業自得だと思われるかもしれないけど、ぼくにとって、おじいちゃんは大切な存在でした。 無事、葬儀を済ませて、家族も少し落ち着きました。 が、しばらくすると、相続の話がでてきました。 おじいちゃんは、一戸建ての家と土地を持っていて、それをどう相続するかで問題になりました。 相続人はおばあちゃんと、僕の父親の弟、つまり僕の叔父がいました。 僕の叔父は昔、個人で商売をしていて、経営が成り立たずに、大きな借金を抱えたまま廃業してしまいました。 叔父としては、おじいちゃんの遺産を相続して、借金を帳消しにしたいと考えていたようです。が、おじいちゃんが建てた家と土地を守りたいと考えていた父親と意見が対立していました。 叔父は、生まれつき体が不自由で、子供の頃からからかわれて、父親はいつも、その叔父を守ってきました。父親は、叔父が借金で大変な状態にあって、助けてあげたいという気持ちと、家と土地は手放したくない、という気持ちで葛藤していました。 叔父は「親父は死ぬ前に、この家と土地を売って借金を返すように言ってくれたんだ」と言ったことがありました。 もちろん、それが真実でも、真実でないにしても、遺言書がない以上、おじいちゃんは何も言ってないことと同じことになります。 声を荒げて話し合う、親や親戚達を見て、僕は当時まだ子どもでしたが、幼いながらに、この光景をおじいちゃんが見たらどう思うんだろうかと考えました。 幸いこの件で親戚同士が不仲になったというようなことは、ありませんでしたが、僕のおじいちゃんの家のような一般庶民の家にも相続問題は起こるんだなぁと痛感しました。 それから数年が経ち、僕は大学で相続について学び、行政書士を志しました。 今の僕をおじいちゃんが見てくれていたら、どう思ってくれるのかなぁ。 人は誰でもいつか死んでしまいます。 そんな風に考えています。
![]()
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
日本行政書士会連合会・東京都行政書士会登録 TEL.03-3454-1288 FAX.03-6277-7996 Copyright(C) 2006 行政書士 小野合同法務事務所 All Rights Reserved. 無断転載禁止 存在事実証明 CopyTrust-G638 |